アメリカスポーツ観戦記(インターミッション:NY観光編)
さて、ここまでは毎日スポーツを観戦してきたわけですが、ここで一日間があきました。
せっかくNYに来ているので、この日はマンハッタンを一日観光することにいたしました。
Holiday Inn提供のやたら甘い朝食を喫してから、やや遅めの出発です。
NYといえばやっぱり自由の女神。なんだかんだいって見ておかないと後悔しそう(呪われそう)なので、行ってみることにしました。
行程は簡単でPenn Stationから地下鉄に乗って、A線の南のドンツキまで移動すればOKです。ただ、終着駅には進行方向前方の4両(5両だっけかな)しかドアがあかないそうなんで、乗る車両の位置には気をつけましょう。
これだけ有名な観光地であるのに、地下鉄を降りても「自由の女神こちら!」と大書した看板があるわけではありませんでした。勘違いして別のフェリー乗り場に向かったりと、うろうろとしているとリバティ島行きのフェリー乗り場が見えてきました。
隣接している砦跡の中にあるチケット売り場でフェリーと女神入場券を買えばOKです。
!!!! ちなみにここがアメリカで一番セキュリティチェックの厳しいところでした !!!
まずフェリーに乗る前に金属探知機を使っての身体検査を受けさせられます。
ここではPCのバッテリーを引っこ抜くことを要求されました。どうして?意味あんのか?
ところがハァ坊さんのPCはバッテリが膨張しているのか何なのか抜くことができません(笑)。しばらくして係員が「もういいよ」と通してくれました。うーん、融通無礙といえば聞こえがいいですが(苦笑)。
ここまで厳しいのにフェリーに乗るときにチケットを確認もしません。フェリーもかなーりルーズな運用です。この辺の落差が。
ここからフェリーにのって20分?くらいでリバティ島です。行きの航路ではあまり自由の女神がガツーンと見えてくる感じではありませんでした。
別に女神を遠めに眺めるなら構わないのですが、中の資料館や台座に登りたいならここでもう一度セキュリティチェックを受ける必要があります。
もう一度!フェリー乗り場でチェックしたやんか!
でも、問答無用です。ここが一番時間かかったんじゃないか。うすら一時間待たされました。平日でこれですから、休日は……想像するだにおぞましいことになっているでしょう。
肝心の展示資料ですが、女神がどういう経緯で作られたかとか、デザインの変遷とか、フランスで組み立ててアメリカへ運ぶまでの苦労話などが紹介されてますが、
一番キモかったのは、実物大女神の顔が、どーん、と展示されてたことでした。こういうのは遠くから見るからいいんですなぁ(苦笑)。
あと、かつては女神の頭まで上ることができたそうですが、現在はセキュリティのため?台座に上るまでしかできません。
それでも見晴らしはいいですし、マンハッタン島の摩天楼を海側から眺めることができるのでオススメです。
あと、リバティ島から見る自由の女神は、距離が近すぎる感じです。ただ対岸からでは小さすぎる。一番いい距離感は、フェリーでリバティ島から離れるタイミングでしたね。
肝心の女神の感想は……まぁ、一回見ておけばいいかなってところで(笑)。
アメリカ移民史がお好きな方は、リバティ島の次にフェリーが訪れるエリス島でいったん降りて展示などを見ると面白いかもしれません。エリス島はかつてヨーロッパからの移民が必ず降ろされ、入国審査を受けたところだそうで、悲喜こもごものエピソードに色どられているそうな。
まぁ、我々はおりませんでしたが。
で、マンハッタンに戻ると、やはり見ておかねばなるまいということで徒歩で北上して、グラウンドゼロへと向かいました。
そこまではきれいに区画整備された道がつづいているのですが、そこへ近づくと通行止めがあちこちに。まっすぐ道を北上できなくなります。そして、工事の音が聞こえてきます。
そこは、一見ただの工事現場のように見えました。古い建物の代わりに新しく建て直し作業をしている現場のように。
しかし、隣接するビルの側壁が大きく壊れていたり、周囲の小さな店はあの事件をトリビュートした展示が行われたりしていました。
あの衝撃的な映像との落差から、激しい感情が湧いてくることはありませんでしたが、この場所から、21世紀の流れが大きくゆがんでしまったのだ、と思うとざわつく感情を抑えることはできませんでした。
ちなみに今工事しているのは、フリーダムタワーという摩天楼を作るためだとか。リバティといい、フリーダムといい……
といったところで、昼も少々過ぎたあたり。昼食をとろうと、ガイドブックを頼りにお店を探したところ、そんなに高くはないものの雰囲気の好さそうなイタリアンレストランがあったので入ってみました。
観光客相手の商売が多いのか、それまでの町のぞんざいな(笑)対応とは打って変わっての丁寧な応対に、ほっとさせられました。
それ以上にほっとさせられたのが、アメリカにきて初めてうまいものが食えたことでありました(爆笑)。いやいや、ここは正直旨かった。ここからさらに歩かないならワインでも頼みたかったところです。
特にメインのサーモンの上に薄く切ったじゃがいもを載せた焼きものがよかった。じゃがいものシャキシャキした食感が、サーモンのトロッとした甘味を引き立ててくれます。サーモンはやや脂身の多い魚ですが、ジャガイモと合わせることで脂のしつこさをうまい具合にうま味へともって行っておりました。
デザートのケーキも、アメリカンな無駄に甘いものとは打って変わって、ほろ苦身のある甘みで心も和みます。
腹も心も満たされたところで観光を再開。向かう先はセントラルパークです。
レストランから二ブロックのところにちょうど地下鉄駅があったので、ここから緑線にのってゆけばセントラルパークのまん前の駅に……通り過ぎてしまいました(爆)
どうやらNYの地下鉄は快速と各停とが路線番号(B、C、Dなど)で区別しているようです。緑線だからOKだろ、って乗ってしまうと、かなり先の駅まで連れて行かれてしまいました。
ので、案内地図などで、目的の駅が何線の止まる駅かを確認して、車体横に書いてある路線番号があっていることを確認してから乗り込む必要があります。
面倒な……なれれば便利なんでしょうが、観光客にやさしいつくりではないですね。
にしても、この地下鉄の揺れ具合、日本ではありえないレベルですな(苦笑)
さて、ようやく目的の駅に降り立つと、日はすっかり夕暮れ時の雰囲気であります。
目の前にはセントラルパークが! って都会にある公園ってだけでなんでこんなに評判なんでしょねぇ? ごみごみした都会に浮かぶオアシスだから? でもそんなこと言ったら代々木の森のほうがずっと味があっていいと思うんだがねぇ?
セントラルパークの最初の目的地は、この近くで暗殺されたジョン・レノンをしのぶモニュメント、ストロベリーフィールドであります。オノ・ヨーコのデザインによるモザイクのモニュメント(中央にIMAGINEと書いてあります)には、世界中からやってきたジョンのファンが捧げた花で覆われておりました。
次の目的地はメトロポリタン美術館……ですが、これは意外に距離があった。まぁ、セントラルパークの風情を楽しみつつ、黄葉をめでつつのNYの秋の夕暮れの散歩を楽しんだ、ということにいたしましょう。
とすると、重厚なたたずまいの建物が目の前に現れました。METことメトロポリタン美術館であります。
メトロポリタン美術館? 全然にあわねぇぜ、と思わるでしょう。いや、正直似合わないんですが、なんといっても有名どころですから見ておかないと呪われる、いやいや、後悔することになるでしょう。閉館まであと1時間少々しかありませんでしたが、入場であります。
ただ、我々ゲイジツに縁のない男二人が印象派の絵とか見ても鬼が笑うんで、当初予定通りエジプトコーナーへと直行です。
二人とも部類の歴史好きですので、こういう考古学の展示とかは、見ていて非常に楽しい。本は歴史の知識を得るものですが、こういった展示をみることでその知識が血肉化するものであります。
芸術の域まで高められたヒエログリフ。
木棺の表面に空白があるのを恐れるかのように細密に描きこまれた呪術文様は再生への恐ろしいほどの執念が感じられる。
これを見ることができただけでも、今回わずかの時間を割いてでもMETに行ってよかったなと思いました。
ただMETやりすぎとおもったのは、ダム工事で沈む予定の神殿をまるっと引っこ抜いてMETの中に移転してしまった展示でした。そりゃ、エジプトにゆかずにこの圧倒的存在感を見ることができるのはすごいですが、ちょっとねぇ(苦笑)。
その後、ギリシャ・ローマコーナーを駆け足で眺めていたら、タイムアップとなりました。
外に出たらもう真っ暗でした。
これでNY観光は終了であります。
もとより観光目的のNY入りではありませんので、駆け足でさくっと名所を回っただけではありましたが、それなりに充実した一日でありました。
ただ、これまでの疲れに一日歩き回った疲れが重なって、ホテルに戻ったら晩飯食うよりも眠気のほうが勝ってしまいました(苦笑)。
とつ国では、ちょっと余裕を持たせて旅程を組んだほうが正解ですね。


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